2013年4月26日金曜日

無料にはからくりがあった!


今日はビジネスに関してのお話をしたいと思います。


一昔前、誰かと電話をするときは、時間との戦いでした。
中学生の頃、友達と長電話をして母親に通話料金がもったいない!と怒られた記憶があります。


最近では無料通話が増え、何も気にせずにのびのびと長電話ができるようになりました。











今日は、ビジネスに関する
電話=有料というイメージだった時代から考えると、無料通話はどうやって儲けているんだろう?という疑問がわいてきます。


無料通話といってまず頭に浮かぶのは、Skypeではないでしょうか。

Skypeがなぜ、無料通話を提供出来るのか。それは、有料通話と異なるコスト構造をもっているからです。

Skypeは、※ピアー・ツー・ピアーと呼ばれる技術に基づき、通信経費のかかる電話回線を経由せず、ユーザーが経費を支払うインターネット経由で行われます。つまり、Skype社側にはあまり費用がかかっていないのです。

また、無料なのは、Skype同士の通話、つまり通信経費のかかる電話回線を経由しない通話だけで、普通の固定電話や、携帯電話にかけると有料になります。これがSkypeの主な収入源です。

Skypeユーザーの90%以上が無料サービスを利用し、Skype社の収入源の有料サービスは利用全体の10%以下であるにも関わらず、2008年には5億5000万ドルの売り上げを誇りました。

Skypeの登場は通信業界に破壊的なダメージを与え、Skypeを利用する顧客は増えていきました。


日常、意識せずに利用している様々なサービス、製品。これらをビジネスの視点からみてみると、非常におもしろいからくりが隠されています。

Skypeの「お金のかからない仕組みになっている」「お金がかかるところはきっちり有料である」という「無料で話し放題」のからくり。

これからSkype通話をするときに、このからくりを思い出すと、今まで何気なく使ってきたものが、面白いものに見えてくるのではないでしょうか。





※ピア・ツー・ピア:ネットワクに接されたコンピュ同士が端末装置として等の立能で直接通信することをさす。